北海道滝川市役所は2024年8月、庁舎1階にコミュニケーションロボット「temi(テミ)」を設置し、来庁者の窓口案内コンシェルジュとして運用を開始しました。同ロボットは、滝川市と包括連携協定を締結している株式会社大塚商会から企業版ふるさと納税の一環として寄贈されたものです。

滝川市役所1階に設置されたtemi(テミ)
滝川市役所1階で来庁者を迎えるtemi(出典:滝川市公式HP)

導入の概要

導入自治体北海道滝川市
設置場所滝川市役所 庁舎1階
運用開始2024年8月
機種temi(自律走行型コミュニケーションロボット)
導入経緯株式会社大塚商会より企業版ふるさと納税として寄贈
連携協定2023年9月締結「地方創生の推進に向けた包括連携に関する協定」
役割総合窓口コンシェルジュ(研修生として稼働中)

大塚商会との包括連携協定と寄贈の背景

株式会社大塚商会は2023年9月、滝川市と「地方創生の推進に向けた包括連携に関する協定」を締結しました。大塚商会は創業60周年記念事業として、南海トラフ巨大地震の被災が想定される自治体を中心に防災資機材の寄贈を全国展開しており、滝川市もその一環として支援対象となりました。

2024年4月17日には滝川市役所にて「防災及びDX推進に資する物品の寄付贈呈式」が開催され、水循環型シャワー(WOTA BOX)、ポータブルトイレ、ソーラー蓄電池、AI通訳機ポケトーク、字幕表示システム(Cotopat)など計9品目が寄贈されました。アシスタントロボット temi もこの9品目の一つとして庁舎に導入されています。

temiの2つの主要機能

① 「目的地へ行く」機能 ― 窓口まで自律走行で先導

来庁者がtemiの画面上で目的地を選択すると、ロボットが先導して1階の各窓口まで案内します。初めて市役所を訪れる方や、どの窓口に行けばよいかわからない方でも、temiの後をついていくだけで迷わずたどり着くことができます。

② 「temiと話す」機能 ― 手続きや施設の質問に音声回答

各種手続きや施設に関する質問に対して、temiが文字と音声の両方で回答します。住民票の取り方、届出に必要な書類など、よくある問い合わせにロボットが対応することで、窓口職員の負担軽減にもつながっています。

さらに、利用者とのやり取りデータを蓄積し、回答精度を継続的にアップデートする仕組みも取り入れられています。

自治体ロボット導入の広がり

temiを活用した庁舎窓口案内は全国の自治体に広がっています。滝川市に加え、茨城県守谷市ではデジタルサイネージと連携した窓口案内、愛媛県宇和島市では県内初の自走型AIロボットとして導入、さらに熊本県八代市でも実証実験が行われています。企業版ふるさと納税や補助金を活用した導入スキームは、財政負担を抑えながらDXを推進する自治体にとって有効なモデルです。

滝川市の多言語対応への取り組み

滝川市にはベトナム出身の技能実習生など外国籍の住民が多く、災害時の多言語コミュニケーションが課題となっていました。temiと同時に寄贈されたAI通訳機ポケトークや字幕表示システム Cotopat と組み合わせることで、平時の庁舎案内から災害時の避難誘導まで、多言語対応の強化が期待されています。

お問い合わせ

自治体庁舎へのtemi導入をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。企業版ふるさと納税を活用した導入スキームのご相談も承ります。

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