茨城県守谷市は、2022年5月25日より市役所本庁舎1階ロビーに自律走行型AIロボットtemi(テミ)を導入しました。来庁者が「ヘイ、テミ」と話しかけ、行きたい場所や手続きの内容を伝えると、temiが音声で応答しながら目的の窓口まで自動で案内します。本取り組みは、新型コロナ感染対策としての庁内滞在時間短縮と、市民サービスの向上を両立させる自治体DXプロジェクトの一環として実施されています。

導入概要

項目内容
導入自治体茨城県守谷市
設置場所守谷市役所 本庁舎1階 正面玄関付近
運用開始2022年5月25日
導入ロボットtemi(テミ)― 自律走行型AIパーソナルロボット
担当部署市長公室 デジタル戦略課 情報政策グループ
事業費26,730,000円(令和3年度 新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用)
併設設備85インチ大型タッチパネル・デジタルサイネージ(SHARP製BIGPAD)

導入の背景と目的

守谷市では、コロナ禍における来庁者の庁内滞在時間の短縮が喫緊の課題となっていました。同時に、市民がどこでも簡単に必要な申請書をまとめて作成できるシステムの構築、そして窓口での待ち時間と職員の対応負荷の軽減が求められていました。

これらの課題に対し、守谷市は3つのソリューションを一体的に導入しました。クラウド型の申請書作成サービス「もりや申請ナビ」、85インチ大型デジタルサイネージによるフロアマップ表示、そしてtemiによる音声対話・自律走行での窓口案内です。temiは、来庁者を対話で案内するだけでなく、実際に目的の窓口まで先導して誘導する「動く案内係」として機能します。

temiの具体的な役割

音声対話による窓口案内

来庁者が「ヘイ、テミ!住民票の申請はどこに行けばいいですか?」と話しかけると、temiは「総合窓口課にご案内します。私の後ろについてきてください」と応答し、自律走行で該当窓口まで誘導します。会議室の場所なども同様に対応可能です。

タッチパネルでの操作

音声だけでなく、temi本体のタッチパネルディスプレイからも目的地を選択できます。直感的な操作で、高齢者や音声での対話に不慣れな方にも利用しやすい設計です。

デジタルサイネージとの連携

temiの隣には85インチの大型タッチパネル・デジタルサイネージが設置されており、庁舎フロアマップ、各課の窓口情報、市からのお知らせ、シティプロモーション動画などのコンテンツをリアルタイムで表示しています。temiとデジタルサイネージの組み合わせにより、来庁者は「フロアの全体像」と「窓口までの誘導」の両方を得ることができます。

全国の自治体で広がるtemiの庁舎案内

守谷市の取り組みに続き、全国各地の自治体でtemiによる庁舎案内が広がっています。熊本県八代市(2023年3月~実証実験)、愛媛県宇和島市(2024年5月~県内初の自走型AIロボット導入)、北海道滝川市(2024年8月~本格導入)、北海道音更町(2024年12月、生成AI搭載の実証実験)など、自治体DXの文脈でtemiの活用が加速しています。

自治体・公共施設への導入をご検討の方へ

temiは、庁舎の窓口案内だけでなく、図書館・博物館・病院・商業施設など幅広い公共空間でご活用いただけます。音声対話による案内、自律走行による目的地への誘導、多言語対応、テレプレゼンス(遠隔接客)など、施設のニーズに合わせた柔軟な運用が可能です。導入のご相談・デモのご依頼は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

関連情報

出典:守谷市定例記者会見(2022年5月26日)資料、守谷市公式SNS、MITホールディングス株式会社プレスリリース(2022年5月31日)